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転職しました

6社目です。制作会社、代理店、メディア、事業会社と経験してきました。当たり前ですが、それぞれの立場で大切な事や要求や不満や喜びが違います。その違いを経験できているのはとても貴重な事で、例えば今なら代理店に対して優しくもなれるし厳しくもなれる。同時に、周りの人間が代理店やメディアや制作側に対して何気なく言う言葉に、ドキドキします。

今日、「こっちはクライアントなんだから、言葉も考え方も合わせてほしいよね」って初めて本人の口から聞ききました。これは先輩の言葉です。ドキッとして、一瞬何か言いたくなりましたが『私も今はクライアントサイドにいるやん』と思って飲み込みました。

文脈は、その先輩が「編集」という言葉を独自の意味で使っていた事を指摘した事が発端です。先輩は写真や文章を変更する事、修正する事を「編集する」という言い方で表しています。「この写真を編集しておいてください」「この文言の編集作業に時間がかかるから」という風に。私が「編集という言葉は違う意味で使われる事が多いので、わかりやすく変更や修正って言いませんか?そちらの方が外注に意味が伝わりやすいし、新しく入社する人にも伝えやすいですよ」と言うと、「こっちはクライアントなんだから〜」という発言が出てきたんです。気持ちはわかります。お金を払っているのはこっちなんだから、という気持ちは。

よく「ニュアンスで受け取って」「言わなくてもわかるじゃん」と言われます。手帳を持っている人の数の方が少ない会社です。営業系の会社、なんでしょうか。先輩は営業を経験しているので、感覚で相手の感情や意図を汲み取ります。自分を感覚的だと言います。だから言語化できない、言語化を求められると抜け漏れが見つかって自信が無くなる、と言います。

やんわりとニュアンスだけで成り立っている。単語や文章や文書はただの形式にしかすぎない。行動言語が全て。内容ではなく方法・伝え方に重きが置かれます。そんな会社に入社した私は、当初、言語での理解を試みましたが疎まれました。具体的に、正確に把握することが重要ではないようです。抜け漏れがある事を前提にしているかのような。仕事の精度よりも「お互いが気持よく仲良く仕事ができることが大事」という現場です。物事に正確性を求めると、仲良く仕事ができる環境が崩れます。しかしプロジェクトの進行は…。

異文化交流です。違う国にやって…

書かなくなりそうだから、という理由で。

環境が変化し、例えば河から海に生き場所を変えたような気がしたので、とにかく潮の流れを読んでみたり浮き沈みを繰り返して酸素を補給したりエネルギーを充填するような毎日を過ごしていると、こうして落ちついて文章を書く機会が減った。

(ここで、語尾を「〜ました」にするか「〜った」にするかで小一時間悩むくらい、書くことから離れている)

機会が減ったなどと環境の責任にしていますが、甘えているんだと自分でわかっています。ええ。これでは2012年の初めの決心「もっと書こう」がグズグズのブイヨンだ。ほらこうして書く癖がついていないから「グズグズのブイヨン」と書くのに時間がかかっている。

ここ数日は、向島でアートプロジェクトに関わってらっしゃる方々を取材してその濃密な10年に驚いた。本を作るプロジェクトの準備を考えた。セックスについて大いに冷めたり、でも一番のエロは触らない事なんじゃないかと考えてみた。

そうそうエロについて男女4人で夜遅く3時頃まで語ったのはとても素敵な時間だった。「触れるが見えない」セックスと「見えるが触れない」セックスとどちらがよいか。視覚と触覚のどちらを大事にしているのかによって答えが違う。聞くと視覚や聴覚は対象と距離をとる事ができるので高級感覚で、触覚や味覚や嗅覚は対象との距離がゼロであるため低級感覚らしい。

視覚から触覚を想像することができるから視覚だけで満足できるかもしれない。触覚から視覚を想像することができるから触覚だけで満足できるかもしれない。「見えない」状況を目隠しされていると捉える人、「触れない」状況を拘束されていると捉えて楽しむM性のある人はまた違う満足を手に入れるだろう。

何か一つ感覚を制限される事で、残りの感覚が鋭敏になり新しい感覚が得られる事がある。私はこれに次の体験を付け加えたい。残りの感覚が鋭敏になる事を楽しむだけで終わるのでなく、全ての感覚を鋭敏に鍛え上げ、その後で、五感を完全に研ぎ澄ませて楽しむ体験を。


ああ、ほら、書けない。書くことが思いつかない。書こうとするだけでは書けない。何か題が見つからなければ何も書けないではないか。こんな短文を打ち込むだけでどれくらいの時間が経っているか、確認するのも恐ろしい。あ、47分も経っている。

47分といえば50分まであと3分。60分まであと13分。13という数字は縁起が悪い。本当に縁起が悪いのか…